2006年3月23日

●幸福感って?

 僕は腰痛予防のため、ほぼ毎日歩いているのだが、先日僕が歩いている数十メートル先に
タクシーが止まって、中から背のやや曲がった老夫婦が降りてきた。だらだら坂のすぐ先にあ
ったカーテンの閉まった家が彼らの家だろうと思ってみていると、やはりその中に入っていった。
 鍵を開けて中に入って,一刻も早く部屋を暖めるべくストーブに火をつける。お爺さんは膝小僧
をさすりながら、お婆さんに茶を入れろと言う。さむざむしい家の中を想像した。一昔前なら、後継ぎ
が既にいて、孫の2,3人もいてもっと賑やかだったろうに。田舎には仕事がないから、子供たちは
都会に出ているんだろう。
 生活はあれこれ便利にはなったが、人の幸福感ってなんだろうと考えてしまった。確かに、

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2006年3月 2日

●いのちの思想

 僕には子供が3人いる。3人とも既に独立している。親の仕事はもう済んだと思っている。
 それにしても一般に世の親たちはどうしてこうも自分の子供を駄目にすることに熱心なの
だろうと不審に思う。どうしたら忍耐力がなくせるか、如何にしたら判断力や批評力がなくせるか
ということに、手を変え品を変え懸命に工夫をしているように見える。
 体を鍛えることと精神をきたえることは、原理的には同じ事だ。圧をかけてやらなければ筋力は
つかない。自分で立てる体力をつけてやること、それが子供への愛情だろうと僕は思っている。
 僕も人並みに文学青年じみた時期もあったが、思えば、この世に自分に似た命を育てること
以上の大きな仕事はないと思うようになった。文学の動機は、

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2006年2月16日

●これも感傷

耐震強度偽装問題で、確かに行政には確認申請について責任は免れない。マンション購入者に対してもなにがしかの責任が在るのは確かだが、またしても僕に気に入らないのは、マンションの住人に対してはかなりの負担をするようだが、一方、ホテルの経営者に対しては自己責任だと言っている。
 マンションに退去勧告をしているというのなら、ホテルには営業停止命令が出ている。財産の毀損について法的に何の差もあるはずもない。あってはならない。こういう対応を感傷という。
 ただ何にしても莫大な負担だ。しかしこれまた、役人も政治家も自分の懐は一円だっていたまないのだから、これってなんだい。「不作為の罪」ということを問わねばならないんだが、これには与党も野党もないのであって、何十年も放置してきた責任は与野党同罪だと彼らは気づいていない振りをする。

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2006年2月15日

●人を知り己を知らば

 「人を知り己を知らば百戦危うからず」とは余りに有名な兵法の言葉だが、これはそのまま第一
級の人生訓に違いない。他人が自分の話をどう聞いているかも考えもせず、べらべら喋る人ほど
始末の悪い人はあるまい。しかも自分より相手の方がその話題について遙かに豊かな知識と見
識をもっているのにそれと気づかずまくし立てる人って、意外と多いのだ。
 無論これは知識の量の話なんかではない。トータルな感性そのものの話なのだ。上司にこの手
の人を抱えたら、たまんないだろう。
 他人を知らないとは、実は自分を知らないことなのだ。自分を深く追いつめたり疑ったりしたこと
のない人には、人がどんなものを抱えているか想像もつかない。

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